こんにちは、医療法人　野原歯科室です。

今回は、「パウダーメンテナンス」についてお話しします。

歯の表面の汚れを落とす方法は、患者さん自身が行うブラッシングと歯科医院で専用器具や材料を使い歯科衛生士が行うＰＭＴＣの2種類があります。ところで、健康保険では認められていない方法として、細かいパウダーで歯の表面をきれいにするパウダーメンテナンスというものがあります。この方法は、痛みや不快感が無く歯やかぶせ物にも優しい新しいクリーニング方法です。従来のクリーニングに比べて短時間でツルツル感が得られる人気がある施術です。矯正治療でワイヤーを装着している場合にはワイヤー取り付けの器具近くはクリーニングがしにくくパウダーメンテナンスが有効です。

数種類のパウダーがあり、食品添加物であるグリシンは自然界にも存在し、食べてしまっても安心でポケット内に残っても溶けてしまいます。エリスリトールは粒子が細かいのが特徴です。炭酸水素ナトリウムは汚れは落としやすいですが粒子が荒くかぶせ物やインプラントがある患者さんには使用できません。

今回は「パウダーメンテナンス」についてお話ししました。非常にメリットのあるパウダーメンテナンスは気分転換にもなる優れた方法ですが、重度の呼吸器疾患（喘息など）の方は原則行えないとか、高血圧の方はナトリウムを使わない方が良いなどいくつか注意点もありますので、お気軽に歯科医師または歯科衛生士までお問い合わせください。