インプラントの目的って?

インプラントの目的って?

こんにちは、医療法人 野原歯科室です。

今回はインプラントの目的についてお話しします。

 

インプラントとは抜けてしまった歯の根元に、人工的に歯の根っこを埋め上部に人口の歯を作って再び噛めるようにする技術です。

チタニウム(チタン)100%の素材を使います。チタンは骨との親和性が良く、軽くて耐腐食性にも優れている素材です。磁性が無く、MRI等の撮影に影響が無いので、人工関節や骨折をつなぐプレートにも使用されています。

インプラントは歯が無い場所を埋めるという見た目のための効果もありますが、現在残っている天然の歯を守るという役割のために構築します。

成人の場合、先天的な欠損が無ければ通常は上下各14本ずつ、計28本の歯で噛んでいます。噛むときには歯全体に何百キロという大変大きな力がかかることもあります。重い物を持つときには瞬間的にさらに大きな力がかかることもあります。

歯が一本抜けてしまうと今まで14本で支えていた重さを13本で支えないといけなくなり、1本にかかる負担が大きくなります。抜けた本数が多くなると、歯が抜けたすきまに歯が傾き残った歯では重さを支えきれず歯が弱ってさらに歯が減ってしまう場合もあります。この現象は口腔崩壊などとも呼ばれます。口腔崩壊を防ぐために、歯が抜けた場所に歯の代わりに重さを支えられる人口の根をと人口の歯を作って支える構造が必要になります。これがインプラントです。

つまり、インプラントの目的は、今残っている天然の歯を守るためなのです。

 

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